*金田たつえ
花街の母 / 金田たつえ
淸風산
2010. 3. 24. 03:35
花街の母 / 金田たつえ
作詞:もず唱平 作曲:三山敏 歌:金田たつえ
1.
他人(ひと)にきかれりゃ お前のことを
年のはなれた 妹と
作り笑顔で 答える私
こんな苦労に ケリつけて
たとえひと間の 部屋でよい
母と娘の 暮らしが欲しい
「いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる左褄、
住みにくうございます。浮き名を流した昔もありましたが…
ああ、あのひと、私を残して死んだあのひとを恨みます」
2.
厚い化粧に 憂いをかくし
酒で涙を ごまかして
三味にせかれて つとめる座敷
あれが子持ちの 芸者だと
バカにされても 夢がある
それはお前の 花嫁姿
「女の盛りはアッという間です。若い妓の時代、
私はもううば桜、出る幕ないわ。
でももう少しこの花街に私を置いて下さい。
せめてあの娘にいい花婿が見つかりますまで」
3.
何度死のうと 思ったことか
だけど背で泣く 乳飲児の
声に責められ 十年過ぎた
宵に褄とる 女にも
きっといつかは 幸福(しあわせ)が
来ると今日まで 信じて生きた
花街の母 / 千昌夫